協立精工株式会社からのお知らせ

FBC上海ご来場ありがとうございました。

FBC上海2019ものづくり商談会

先月10月22日~24日にかけて行われたFBC上海ではたくさんの方のご来場ありがとうございました。

中国の上海で行われた展示会でした。会場内の様子をご紹介します。

 

FBC上海会場入り口

入り口

FBC上海2019外観

 

 

 

 

展示ブース

協立精工の展示ブース。開場前の様子。

 

プレス加工の展示品 モーターケース等

こちらは比較的大きめサイズの展示品です。

自動車関連や家電関連のモーターケースで、素材は鉄、アルミ、ステンレスを使用、

トランスファープレス機を駆使した、深絞りプレス加工の製品になります。

 

 

プレス加工の展示品 ステッピングモーター部品、コネクター関連部品、振動モーター部品など

反対に小さいサイズの展示品です。

主にスマートフォンデバイスや携帯電話関連、コンデジのステッピングモーター等に使用されています。

 

 

 

3日間の開催中にご来場いただいたお客様にお礼申し上げます。

 

気になる展示品がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

2019年11月8日

【協立精工が解説!】プレス加工で使用するプレス機械の種類 vol.2

プレス加工,プレス機械,種類

 

リンクモーションプレス、ナックルプレス、リンクプレスとプレス機械の種類をご紹介しましたが、今回は協立精工の主力プレス設備であるトランスファープレスと順送プレスについて説明します!

 おさらい!プレス機械とは?

簡単に言うと、上下に取り付けた金型の間に金属などの被加工材を挟み込み、強い圧力を被加工材に加えて金型と同じ形状に塑性変形させる機械です。

一般にボルスタと呼ばれる部分に下金型をセットし、スライドと呼ばれる部分に上金型がセットされ、スライドの上下動により曲げや抜き、成形などの加工が行なわれます。

大きく分けて「機械プレス」と「液圧プレス」の2つに分類できます。

協立精工の主力プレス設備 トランスファープレス

トランスファープスとは、順番にセットされた多工程の金型内のプレス加工品を、1工程終わるごとに機械に付属されたトランスファー機構によりフィンガーでグリップし、自動で次工程へ搬送するプレス機械です。

トランスファープレス機の特徴

トランスファープレス機は、プレス加工品を自動で移動させていく搬送機構が必要なので、金型の製作や設計費用が余分にかかりますが、順送プレスと同じく大量生産に向いています。また、順送プレスに比べるとSPM(1分間の生産数)は劣ってしまいますが、歩留りは良いというメリットもあります。絞り加工などの形状変化の大きいプレス加工品にも向いています。

協立精工の主なトランスファープレス

トランスファープレス,プレス加工,オーサワエンジニアリング

トランスファープレス,プレス加工,200トン

トランスファープレス、プレス加工,オーサワエンジニアリング

 

協立精工の主力プレス設備 順送プレス

順送プレスとは、複数の工程が一つの金型の中に作られている順送り金型と呼ばれる専用の型を使用し、ロール状のコイル材から最後までプレス加工品を分離させずに加工していくプレス機械です。

順送プレス機の特徴

順送プレス機は、金型の設計や加工が複雑なため、金型の製作コストが高額になってしまいますが、1つの工程(1つのプレス)だけで複雑な形状のプレス加工品を作ることができます。

また、トランスファープレスより歩留りは良くありませんが、SPMを上げることが可能で、最も大量生産に向いています。

協立精工の主な順送プレス

順送プレス,プレス加工,アイダエンジニアリング

順送プレス,プレス加工,アイダエンジニアリング

順送プレス、プレス加工,アイダブルーダラ

液圧プレスとは?

液圧プレスとは、油圧や水圧などにより駆動する、金属部品をプレス加工(塑性加工)するプレス。水圧式より油圧式の方が広く普及。その理由は、製品のみならず機械自体のサビを防ぐことができ、制御性に優れた精度の高いプレス加工品を作ることが可能なためです。

協立精工では液圧プレスによる生産を行っておりませんが、プレス加工の種類として紹介させていただきました。

 

プレス加工で使用するプレス機械の種類 まとめ

このように、プレス機械はプレス製品の加工目的・精度・生産性などにより適した機械で製造することができます。

協立精工では、旭精機工業製やオーサワエンジニアリング製などのトランスファープレスや、アイダエンジニアリング製などの順送プレスを多数保有し、安定した品質管理のもと量産しております。

保有設備について詳しくはこちらをご覧ください

2017年09月28日

【協立精工が解説!】プレス加工で使用するプレス機械の種類 vol.1

プレス加工,プレス機械,種類

プレス加工になくてはならないプレス機械。ひと言でプレス機械といっても、いくつかの種類があります。

プレス加工で使用するプレス機械の種類や特徴について、vol.1とvol.2の2回にわたり簡単にご説明いたします!

 プレス機械とは?

簡単に言うと、上下に取り付けた金型の間に金属などの被加工材を挟み込み、強い圧力を被加工材に加えて金型と同じ形状に塑性変形させる機械です。

一般にボルスタと呼ばれる部分に下金型をセットし、スライドと呼ばれる部分に上金型がセットされ、スライドの上下動により曲げや抜き、成形などの加工が行なわれます。

大きく分けて「機械プレス」と「液圧プレス」の2つに分類できます。

 

機械プレスとは?

機械プレスとは、モーターの回転運動を機械的な機構(クランク機構やリンク機構など)によりスライドの上下(往復)運動に変えて、金属材料を塑性加工するプレス機です。

生産現場のプレス機械の大半がこのタイプで、メンテナンスも比較的簡単です。

機械プレスが多く使用される 電気・電子機器や自動車部品等のプレス加工

高速で加工できるため生産性が高く、大量生産も可能です。電気・電子機器や自動車部品等のプレス加工に多く使用されています。

 機械プレスの種類 ①クランクプレス

クランクプレスとは、プレス機械の中で最も一般的で、クランク機構(上昇運動、下降運動とも同じように動く機構)によってスライドを駆動するプレス機械の事を言います。

クランクプレスの特徴

クランクプレスの特徴は、打抜き加工・曲げ加工・絞り加工・鍛造加工などほとんどの塑性加工が可能であることです。

 機械プレスの種類 ②リンクプレス

リンクプレスとは、リンク機構(下降運動は低速で、上昇運動は高速で動く機構)によってスライドを駆動するプレス。

リンクプレスの特徴

リンクプレスの特徴は、加工速度の低下により、騒音や振動が減少し、成形性と金型寿命の向上が期待でき、絞り加工の生産性が高いことです。

 機械プレスの種類 ③ナックルプレス

ナックルプレスとは、ナックル機構(上下運動の最も下がった位置で一時的に停止するように動く機構)によってスライドを駆動するプレス。

ナックルプレスの特徴

ナックルプレスの特徴は、小さなクランク軸で大きな加圧力が得られることで、貨幣を作るようなコイニング加工や型鍛造などに適しています。

協立精工所有のナックルプレス・リンクプレス

協立精工では、リンクモーションプレス・ナックルリンクプレスの名で13台所有しております

  • リンクモーションプレス アイダエンジニアリング製 110t~200t 9台
  • ナックルリンクプレス  ワシノエンジニアリング製 200t        4台

ナックルプレス,リンクプレス,ワシノエンジニアリング

プレス加工で使用するプレス機械の種類について まとめ

プレス機械の種類について説明させて頂きました。

プレス機械と一言でいっても今回ご紹介したように、クランクプレス、ナックルプレス、リンクモーションプレスなど種類がいくつかあり、それぞれに得意なプレス加工の方法も違います。

次回は、協立精工の主力設備であるトランスファープレスと順送プレスについてご説明します。

2017年09月14日