協立精工株式会社からのお知らせ

協立精工が解説!プレス加工 金型や加工材料、特徴について

プレス加工,金型,加工材料

プレス加工とは

プレス加工(プレスかこう、英語:stamping)は、対となった工具の間に素材をはさみ、工具によって強い力を加えることで、素材を工具の形に成形(塑性加工)すること。一般には対となった工具のことを金型、加圧する機械のことをプレス機械と呼ぶ

引用:wikipedia

ざっくりいうと、プレス機械に、金型を取り付け、被加工材料を加工する加工方法です。 基本にプレス加工は塑性(柔軟で、一度固定された形が維持されること)があれば大抵の素材に利用できる加工方法ですが、主に金属加工(板金加工)を差すのが一般的です。板状の金属を立体的に変形させます。

プレス加工における金型とは?

プレス機械だけでは、プレス加工はできません。まず、作りたい形ののもととなる金型を作ります。 プレス加工における金型とは、同じ製品を加工するための「型」のことで、金型とは、金属を加工するため金属製で作られた型のことをといいます。材料を挟んで立体的に変形させるため、上型と下型で対となっています。 そして、その金型をプレス機械に乗せ、金属材料を金型ではさむようにして、プレス加工を行います。

プレス加工で使う金属材料は?

プレス加工で使用する金属材料は板状であることが主で、協立精工では、コイル材と呼ばれる、薄い金属板が巻かれた金属材料を使用しております。代表的なもので、鉄、ステンレス、アルミ、銅といった材料のプレス加工が可能です。

プレス加工の特徴

プレス加工では素材が経済的に使えます

  1枚の金属板を曲げたり抜いたりして加工しますので、削る分の金属材料も必要とする切削加工などに比べ金属材料の歩留まりが良くなっています。 

プレス加工では一定品質の部品の安定供給が可能です

作成したプレス金型の寸法精度が製品に転写されるため、一定品質の部品が連続で作られます。 協立精工では、一度作ったプレス金型も定期的に、または製品の状態を見ながらまめにメンテナンスを行い、品質の安定化に心を配っています。

プレス加工では複雑形状が容易に加工できます

プレス金型を作ってしまえば、複雑な形状でも単純な形状でも加工時間は変わりません。
協立精工が得意とするトランスファープレスでのプレス加工は複雑な形状の加工に向いています。 いかがでしたでしょうか。 協立精工でのプレス加工の特徴について説明させていただきました。 こんな形状をプレス加工できる?この素材のプレス加工は?といったご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。

2017年07月14日

鍛造思考のプレス加工

鍛造加工アルミ材

鍛造加工アルミ材図面

鍛造思考のプレス加工として、アルミ材のような柔軟性の高い素材の特性を活かした技法を取り入れ、鍛造加工で難しいとされる複雑な形状をプレス加工にて実現。真円度や振れ公差の精度が高く、安定した品質を保ちながら、量産加工できる金型製作により、安定供給を目指しております。

鍛造加工・プレス加工の違い

鍛造加工もプレス加工も同じ金属の塑性加工の方法ですが、以下のような違いがあります。

鍛造加工とは?

鍛造加工とは、金属を金型で叩きながら、押しつぶし目的の形にする加工方法です。冷間鍛造、熱間鍛造などの加工種類があります。
金属を叩く為、金属粒子が緻密になり強度が上がり、剛性が上がるといったメリットがありますが、生産に時間がかかる為、大量生産に向いていないというデメリットがあります。

プレス加工とは?

プレス加工とは、プレス機に金型を取付け、金属の板を挟んで加工する方法です。抜き加工、曲げ加工、絞り加工などの加工種類があります。金型を作ってしまえば、複雑な形状であっても、一定品質の部品が安定的に製造できるため、大量生産に向いています。

鍛造思考のプレス加工

プレス加工において、抜き加工・曲げ加工・絞り加工などが主な加工の種類と言われています。協立精工の精密絞り加工も絞り加工の一種ですが、今回ご紹介する製品に使用されている加工技術は、つぶし=鍛造の技術です。
鍛造加工を行う場合、冷間鍛造プレス機といった鍛造加工用のプレス機を使用するのが一般的ですが、協立精工ではプレス加工のメリットである、『大量生産に向いている』『品質が安定する』この2つを最大限に生かすため、鍛造加工を一般的なプレス機を使用し、つぶしの精密プレス加工技術で複雑な形状を実現させました。

柔軟性の高い素材を使用

板厚は5㎜のアルミ材を使用
材料の特性を考慮し、アルミ材の中でもやわらかいタイプのA1070を使用しています。

厳しい公差管理

同軸度の公差・芯振れ公差について、同軸度の公差は100分1ミリ単位、芯振れ公差はミクロンの精度で管理されています。
特に、芯振れ公差を厳しく管理することで、振れが少なく安定した回転を促し、振動や異音といった問題を減らします。

今回は、鍛造思考のプレス加工ということで、板厚5㎜のアルミ材を使った製品をご紹介しました。

詳しい情報が知りたい方は是非、お問い合わせください!

お問い合わせはコチラ

 

2017年01月26日