順送プレス | 協立精工株式会社
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【協立精工が解説!】プレス加工で使用するプレス機械の種類 vol.2

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リンクモーションプレス、ナックルプレス、リンクプレスとプレス機械の種類をご紹介しましたが、今回は協立精工の主力プレス設備であるトランスファープレスと順送プレスについて説明します!

 おさらい!プレス機械とは?

簡単に言うと、上下に取り付けた金型の間に金属などの被加工材を挟み込み、強い圧力を被加工材に加えて金型と同じ形状に塑性変形させる機械です。

一般にボルスタと呼ばれる部分に下金型をセットし、スライドと呼ばれる部分に上金型がセットされ、スライドの上下動により曲げや抜き、成形などの加工が行なわれます。

大きく分けて「機械プレス」と「液圧プレス」の2つに分類できます。

協立精工の主力プレス設備 トランスファープレス

トランスファープスとは、順番にセットされた多工程の金型内のプレス加工品を、1工程終わるごとに機械に付属されたトランスファー機構によりフィンガーでグリップし、自動で次工程へ搬送するプレス機械です。

トランスファープレス機の特徴

トランスファープレス機は、プレス加工品を自動で移動させていく搬送機構が必要なので、金型の製作や設計費用が余分にかかりますが、順送プレスと同じく大量生産に向いています。また、順送プレスに比べるとSPM(1分間の生産数)は劣ってしまいますが、歩留りは良いというメリットもあります。絞り加工などの形状変化の大きいプレス加工品にも向いています。

協立精工の主なトランスファープレス

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トランスファープレス、プレス加工,オーサワエンジニアリング

 

協立精工の主力プレス設備 順送プレス

順送プレスとは、複数の工程が一つの金型の中に作られている順送り金型と呼ばれる専用の型を使用し、ロール状のコイル材から最後までプレス加工品を分離させずに加工していくプレス機械です。

順送プレス機の特徴

順送プレス機は、金型の設計や加工が複雑なため、金型の製作コストが高額になってしまいますが、1つの工程(1つのプレス)だけで複雑な形状のプレス加工品を作ることができます。

また、トランスファープレスより歩留りは良くありませんが、SPMを上げることが可能で、最も大量生産に向いています。

協立精工の主な順送プレス

順送プレス,プレス加工,アイダエンジニアリング

順送プレス,プレス加工,アイダエンジニアリング

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液圧プレスとは?

液圧プレスとは、油圧や水圧などにより駆動する、金属部品をプレス加工(塑性加工)するプレス。水圧式より油圧式の方が広く普及。その理由は、製品のみならず機械自体のサビを防ぐことができ、制御性に優れた精度の高いプレス加工品を作ることが可能なためです。

協立精工では液圧プレスによる生産を行っておりませんが、プレス加工の種類として紹介させていただきました。

 

プレス加工で使用するプレス機械の種類 まとめ

このように、プレス機械はプレス製品の加工目的・精度・生産性などにより適した機械で製造することができます。

協立精工では、旭精機工業製やオーサワエンジニアリング製などのトランスファープレスや、アイダエンジニアリング製などの順送プレスを多数保有し、安定した品質管理のもと量産しております。

保有設備について詳しくはこちらをご覧ください

2017年09月28日

【協立精工が解説!】プレス加工で使用するプレス機械の種類 vol.1

プレス加工,プレス機械,種類

プレス加工になくてはならないプレス機械。ひと言でプレス機械といっても、いくつかの種類があります。

プレス加工で使用するプレス機械の種類や特徴について、vol.1とvol.2の2回にわたり簡単にご説明いたします!

 プレス機械とは?

簡単に言うと、上下に取り付けた金型の間に金属などの被加工材を挟み込み、強い圧力を被加工材に加えて金型と同じ形状に塑性変形させる機械です。

一般にボルスタと呼ばれる部分に下金型をセットし、スライドと呼ばれる部分に上金型がセットされ、スライドの上下動により曲げや抜き、成形などの加工が行なわれます。

大きく分けて「機械プレス」と「液圧プレス」の2つに分類できます。

 

機械プレスとは?

機械プレスとは、モーターの回転運動を機械的な機構(クランク機構やリンク機構など)によりスライドの上下(往復)運動に変えて、金属材料を塑性加工するプレス機です。

生産現場のプレス機械の大半がこのタイプで、メンテナンスも比較的簡単です。

機械プレスが多く使用される 電気・電子機器や自動車部品等のプレス加工

高速で加工できるため生産性が高く、大量生産も可能です。電気・電子機器や自動車部品等のプレス加工に多く使用されています。

 機械プレスの種類 ①クランクプレス

クランクプレスとは、プレス機械の中で最も一般的で、クランク機構(上昇運動、下降運動とも同じように動く機構)によってスライドを駆動するプレス機械の事を言います。

クランクプレスの特徴

クランクプレスの特徴は、打抜き加工・曲げ加工・絞り加工・鍛造加工などほとんどの塑性加工が可能であることです。

 機械プレスの種類 ②リンクプレス

リンクプレスとは、リンク機構(下降運動は低速で、上昇運動は高速で動く機構)によってスライドを駆動するプレス。

リンクプレスの特徴

リンクプレスの特徴は、加工速度の低下により、騒音や振動が減少し、成形性と金型寿命の向上が期待でき、絞り加工の生産性が高いことです。

 機械プレスの種類 ③ナックルプレス

ナックルプレスとは、ナックル機構(上下運動の最も下がった位置で一時的に停止するように動く機構)によってスライドを駆動するプレス。

ナックルプレスの特徴

ナックルプレスの特徴は、小さなクランク軸で大きな加圧力が得られることで、貨幣を作るようなコイニング加工や型鍛造などに適しています。

協立精工所有のナックルプレス・リンクプレス

協立精工では、リンクモーションプレス・ナックルリンクプレスの名で13台所有しております

  • リンクモーションプレス アイダエンジニアリング製 110t~200t 9台
  • ナックルリンクプレス  ワシノエンジニアリング製 200t        4台

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プレス加工で使用するプレス機械の種類について まとめ

プレス機械の種類について説明させて頂きました。

プレス機械と一言でいっても今回ご紹介したように、クランクプレス、ナックルプレス、リンクモーションプレスなど種類がいくつかあり、それぞれに得意なプレス加工の方法も違います。

次回は、協立精工の主力設備であるトランスファープレスと順送プレスについてご説明します。

2017年09月14日

協立精工が解説!プレス加工の種類について vol.2

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プレス加工の種類 絞り加工・鍛造加工

協立精工が解説!プレス加工の種類について vol.1では、プレス加工には、いくつかの加工法がある中、せん断加工と曲げ加工について解説しました。

今回はプレス加工の種類 協立精工の得意技術である絞り加工、鍛造加工について解説させていただきます。

プレス部品の成形における絞り加工とは??

絞り加工とは、平板な素材をパンチとダイの間に挟み込んで素材に圧縮力や引張り力を加えながらパンチやダイの形状に沿って容器を成形していくプレス加工です。絞り加工は、材料の流動形態からみると、縮みフランジ、平行フランジ、伸びフランジの3種類があり、これらが円筒絞り、角絞り、異形絞りの基本となります。

絞り加工をイメージしてみるには、コップと1枚の紙を思い浮かべてみましょう。コップの形状を利用して紙を変形させ、同じ形状の紙コップを作るとします。この時、紙をコップに無理やり押し込んでコップの形状を作り出そうとすれば、紙は多数のしわがより、紙コップは作れません。コップを作るためには、しわになった不要な部分は切り取って、残った部分をつなぎ合わせる(接合する)ことで、コップの形状が出来ます。

絞り加工では、接合は行わずに、金属薄板から円突状の中空容器を作る加工方法になります。

紙工作ではしわになった部分が金属薄板では引っ張られたり、縮められたり、板厚が変化したりすることで変形します(変形特性)。この特性により、コップの形状の金型に金属薄板を押し込む(絞り)と、しわのないコップを作り出すことができます。絞り加工では、しわ押さえという機能を使い、フランジ部分を押さえながら加工することで、フランジ部分の変形をコントロールします。

 絞り加工のポイントは、複雑な形状の深い絞り、難加工材の絞り、肉やせが少なく寸法精度の高い絞り、表面のキズがない塗装材料の絞り等、多岐にわたるため、工程設計、金型設計、金型部品の製造、トライの金型調整等の高い技術と技能が必要になります。

深絞り加工,プレス加工

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鍛造加工とは??

 鍛造加工は、常温で加工する冷間鍛造と材料を再結晶温度以上に加熱して加工する熱間鍛造があります。これらは自動車の機能部品を中心に発展しており、古くはメソポタミアの装飾品、剣、鎧から、スプーンやメガネのフレームの日用品まで多様に用いられています。現在は自動車を中心としてエンジン、トランスミッションやデファレンシャルなどの動力伝達機構、懸架装置の機能部品等の成形に多く用いられています。鍛造加工は板材プレス成形と比較して、ビレット材からの成形のため、変形率が高く製品強度は圧倒的に高くなります。

熱間鍛造の特徴

熱間鍛造は、1000℃以上に素材を加熱するため、複雑形状の成形が可能となりますが寸法精度や金型寿命は劣ります。

冷間鍛造の特徴

冷間鍛造は、高精度のギヤやカム等の高付加価値形状の成形が可能ですが、加工工程途中において焼鈍や個体潤滑剤のボンデ処理等の中間処理を必要とします。

最近注目されている板鍛造・精密鍛造

 最近では熱間鍛造と冷間鍛造の複合成形、板材成形と冷間鍛造との複合成形である板鍛造が盛んになり、さらに微細成形では塑性流動を活用する精密鍛造が注目されています。

 冷間鍛造,プレス加工

 プレス加工の種類まとめ

プレス加工の種類ということで、せん断加工、曲げ加工、絞り加工、鍛造加工について説明させていただきました。

協立精工では、これらの工法の中でも絞り加工を得意としており、深絞り加工や、角絞り加工、異形状絞り加工などのプレス加工製品を安定した品質管理のもと量産しております。

 

2017年09月5日